大腸内視鏡検査の前日に食べないほうがよい食事はあるのか

脂肪分が多いものは控えて

大腸内視鏡検査の前には、消化に良いものを食べるように指導されます。つまり、検査前日に消化されにくい食事をするのはNGです。具体的には、胃の中に残りやすいと言われている、脂肪分が多いものを避けてください。
中でも肉類は、比較的消化が遅いとされている食べ物なので、可能な限り控えたいものです。脂肪分が多ければ多いほど、胃の中でゆっくりと消化されてしまうため、大腸内視鏡検査に影響を及ぼさないためにも気を付けましょう。

全ての肉が食べられないわけではない

肉をどうしても食べたい場合は、脂肪分があまり含まれていない部位を選びましょう。たとえば鶏のササミや胸などは、さっぱりとした食べ応えでヘルシーなのはもちろん、胃への負担も最小限に済みます。
反対にバラ肉や鶏の皮など部位は、脂身がたっぷりと含まれているため、非常に消化されにくいです。このような食べ物については、大腸内視鏡検査前は控えましょう。

大腸内視鏡検査が終わった後の食事はどうしたらいいのか

できれば消化されやすいものを

大腸内視鏡検査前には、消化されやすい食べ物が理想的であると言われていますが、これは検査直後にも同じことが言えます。もちろん腸の中を見られる心配はないのですが、検査をした後はお腹や胃などがデリケートになっているため、普段よりも食事に気を付けなければなりません。
可能であれば少しずつお腹と腸を慣らしていくように、いつもの食事に戻していきましょう。仮に消化に良い食べ物でも、暴飲暴食はNGなので、食べ過ぎないよう気を付けてください。

食べないほうがよいものについて

基本的には大腸内視鏡検査前と同じように、脂質が豊富に含まれている食べ物は避けたほうがよいでしょう。お腹や胃への刺激が強くなってしまい、体調を崩してしまう可能性があります。
また、アルコールも負担になりやすいものです。もし鎮静剤を売っている場合、その日はフラフラしてしまっていることも多いため、お酒はなおのこと避けたほうがよいでしょう。

内視鏡検査前の恐怖心を抑えるためにはどうするべきか

麻酔を使うクリニックがおすすめ

内視鏡検査が心配な場合は、麻酔を使ってくれるクリニックを選びましょう。麻酔があれば、検査中の圧迫感や苦しさなどが全くありません。半分眠っているような、うとうとした状態で検査が行われるため、内視鏡を入れられているときの異物感が気にならないのです。
実際に内視鏡検査で麻酔を使われた患者は、夢を見ていた・全く苦しくなかったなど、苦痛を感じている人はいません。麻酔を受けられないような事情が無い限りは、内視鏡検査で麻酔をすることを選択肢に入れましょう。

それでも不安なら医師へ相談を

はじめて内視鏡検査を行う場合は、それでも不安になってしまう人もいるはずです。そんなときは恥ずかしがらずに、医師へ素直な気持ちを伝えてみてください。クリニックでの医療設備についてや、痛みを感じないための取り組みなどを説明してくれるはずです。
多くのクリニックでは、患者の不安な気持ちもケアできるよう取り組んでいます。恐怖心がある場合は素直に医師へ相談し、気持ちを整理してみましょう。